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ゲゲゲの女房(武良布枝著、実業之日本社)

2010-09-27
その他
 NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が、ついに最終回を迎えた。筆者は、少年期、水木作品に夢中になった世代なので、毎回楽しみにしていた。本書はもちろんこのドラマの原作であるが、200ページ足らずの小著なので、テレビはこれをかなりふくらました内容となっている。例えば、ドラマでは重要な役割を演じている田中美智子(松坂慶子)や河合はるこ(南明奈)、ネズミ男のモデルとなった浦木克夫(杉浦太陽)などは本書には出てこない。浦木に関しては、NHKスタジオパークに杉浦太陽がゲストで登場した時、架空の人物であると明かしていた。
 一方、テレビにはない話も出てくる。例えば、貧乏時代いつも一家で風呂を借りに来る図々しい水木しげるの兄・村井雄(大倉孝二)がいたが、この調子のいい兄は実はB級戦犯で、戦後しばらく巣鴨に収監されていたのだ。また、水木しげるが手塚賞を受賞した時、手塚眞がスピーチで「僕は子供のころ水木作品の大ファンで、父はそのことを大変気にしてるようでした」と語り、一方、自分の娘も手塚作品を愛好していたという興味深いエピソードが紹介されている。さらに、荒俣宏や南伸坊(「ガロ」の編集長だった)などの話も出てくる。
 その他、アシスタントの倉田圭一(窪田正孝、池上遼一がモデル)、小峰章(斎藤工、つげ義春がモデル)、漫画雑誌『ゼタ』(「ガロ」がモデル)を創刊した深沢洋一(村上弘明、長井勝一がモデル)などが、実在の人物である。また、梶原善が演じた戌井慎二のモデルは桜井昌一であり、ドラマでは早い時期から水木しげるの才能を高く評価し支援を惜しまなかったにもかかわらず、日の目を見た後、経営の厳しい戌井の出版社に対して執筆協力をあまりしなかったことに対し、不人情と感じた視聴者も少なくなかったはずだ。しかし、桜井は、水木以外にも業界に幅広い人脈を持ち、さいとうたかお等と劇画工房を結成している。
 ところで、わが敬愛する評論家の呉智英氏は、1970年から80年の間、水木プロで資料整理のアルバイトをし、水木しげる短編集の編者をつとめていたにもかかわらず、原作にもドラマにも登場していない。布枝夫人から嫌われていたのかな……


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